女正月。たしか向田邦子からこの言葉を教えてもらったような気がする。女であることがちょっと嬉しい小正月。朝ごはんは小豆粥の代わりに巾ちゃんの小豆スコーン。新年から日曜日はなるべく美術の制作時間にあてる『日曜美術』を実践中。今日は昨年末から取りかかっていた《点滅する愛と死》のシリーズを一つ完成させる。視力が低下していることと、筆を持つ手の震え(病的なものではなく、細かい作業でそうなる癖)と、集中力の持続など老化とともに向きあう問題も増えてきた。優子ちゃんとzatowaのカナちゃんに激推しされている筋トレ&ストレッチをいよいよ始めようかと思っているところ。
春のような温かい雨。昨日に引き続き、朝ミズキ菓子店に寄り巾ちゃんに温めグッズを渡す。ninjinsanにお豆腐の飛騨屋さんから頼まれたプレゼントのラッピングの件で行き、久しぶりに飛騨屋のおじちゃんの顔を見る。誕生日だったが誰もプレゼントをくれないので、自分用にヤッチョに選んでもらってプレゼントを買ったのだと言う。おじちゃんはラッピングされた中身を知らないので、開けてのお楽しみだそう。店に戻りお直しを一つ仕上げて、会計の仕事とコンビニに荷物の発送に行く。夕方、すてっぷカサイの優子ちゃんが坂本園のおばちゃんが息を引き取ったと涙してお知らせに来てくれる。具合が良くないことは知っていたのだけど、「やっぱり寂しいよね、きっとおじちゃんが向こうでお湯が沸かせなくて呼んだんだよ、」と話しながらしみじみする。御田町に来てからずっとおばちゃんにはお母さんのように甘えさせてもらって、BAGもたくさん買ってもらったし、最近は朝抹茶の習慣を褒めてくれて、お抹茶を買いに行くといつも安くしてくれたり泣いちゃう思い出は数えきれない。最後に顔を合わせたのはCosmosの時だったね。おばちゃんどうぞ安らかに、あちらでまたおじちゃんの飲み過ぎを叱って美味しいもの食べてね。
成人の日、福田さんからいただいた招待券を握りしめ、埼玉のうらわ美術館で開催中の『雰囲気のかたち-見えないもの、形のないもの、そしてここにあるもの』を見に行く。うらわ美術館はまず職員と学芸員の良心を感じる、どこか商店街の雰囲気にも近いめずらしい美術館だと思っている。それこそここにしかない雰囲気があって、今回もその空気に包まれながらゆっくりと、そしてじっくり上質な美術の数々と作品に添えられた過不足のない文章を拝見する。今回、福田さんの作品で私が2007年に初めて見た数十万の蓮の文字からなる《不忍、蜘蛛の糸》が展示されるということも楽しみの一つだったのだけど、再会した作品を前にしばらく身を石に変えられたようになっていた。福田さんの作品においては、いつもどの作品の前でもそうなってしまう。体は石になって魂は作品と溶け合うので、勝手に目から涙が溢れるようになっているのだろう。この企画展、好きな作品を一枚だけ撮影しても良いという約束があって、来場者は思い思いにお気に入りの一枚を撮影されていた。美術館の帰り道、必ず寄ろうと決めていた須原屋で『ランボー詩集』を買い、赤い椿の花と十字リボンのデザインにSUHARAYAとクラシカルな書体の包装紙でブックカバーをかけてもらう。
真冬なのに春を想うような日和。夕方、仕事終わりの巾ちゃんが寄ってくれて、年末年始がどうしても慌ただしいことと、自分たちは旧正月ベースで行ったらいいんじゃないかなどと話して笑う。玄関先での小津映画のたわいも無い主婦の世間話のような一幕。今夜はTacで『復活7次元LIVE』があるのだけど、昨晩タックさんとケンちゃんとなっちゃんのリハーサルを見て、私たちの何でもないような日常はとっても奇跡的な日常であることを再確認する。
明けましておめでとうございます。今年のお正月は諏訪湖の初日の出を見てスタートしました。実家でのんびりして、2日は恒例のTAC→コロボックルヒュッテに珈琲を飲みに行き、3日は埼玉から来ていた友達家族と生まれて初めての四社巡り。今まで初詣は秋宮以外行ったことが無かったので、新鮮かつ大変な一日でした。4日はグレ、メグムと一緒にPOGOの初売りと上田映劇とタイ料理。しっかり休んで5日からお直しの納品など仕事始め。6日は午前中に父の病院、午後はPCと向き合い過ぎて目がしょぼしょぼ。本日7日は午前中は倉庫整理で午後は店に戻って仕事。そして、やっとやっとやっと、日記を書くことが出来ました。この窓の向こうの僅かな大切な読者の皆さま、いつもありがとうございます。年末年始も挟みこんなに長く日記を休んだことがなかったけれど、今まで通りに出来ないことを恐れず、隙あらば私のやり方で進む道を探しながら楽しんでいこうと思っています。先程ゾンビのハルオさんも、元気だった?と顔を見せてくれて、これから初TACだと言って道を渡って行きました。
深夜0時を過ぎ、2023年が明けました。出来なかったことばかり考えることをやめて…と書いたまま下書きに入れざるをえなかった年末から年始にかけて。ままならないことばかりだった2022年は年内に振り返ることも出来ずに過ぎて行きました。やっと日記を開いた今日は新年1月6日。そうしたら今度は写真を載せる機能の調子が悪くて、投稿を断念。新年早々やっぱりなんだかちょっと…な始まりだけど、ようやくご挨拶のタイミング。昨年もあいてる時だけあいてるにもかかわらず、たくさんの方々に支えられて過ごすことが出来ました。皆さまに心より感謝申し上げます。2023年は抱えたままの宿題を一つ一つ仕上げて帳尻合わせに努めます!そして折々皆さまにあいたいと願っています。
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