まゆちゃんのお母さんから、今年もポストに蝋梅の花が無事届く。いつもより時期が遅れていたので、今年は蝋梅に何かあったのか、お母さんに何かあったのか、少しだけ気になりながら日々を過ごしていた。しかし、届かない年であっても届いているのと変わらずにこの季節にはまゆちゃんを偲ぶのだとあらためて思う。そして山の中の誰も知らない泉がまた春を迎えて、渇いた場所に静かになみなみと水が湧いてくるのだと想像する。お手紙には、この冬の寒さと積雪で開花が遅かったけれど、その分待ち遠しかったと心踊る気持ちが綴られていた。待ち遠しい春がもうすぐそこまで来ている。長かった冬も優しく春の香りで包まれる。
★明日26日は留守のため、松澤展はお休みします。
休日は朝から諏訪湖博物館に行って、宮坂遼太郎くんのパフォーマンスでninjinsanが貸し出した廃材の回収。その足で長和町のアヤさんの新しい場所であるart & antiques「ギャラリー媚薬」開店のお祝いに行く。旧公民館を改装したanityaの2階なので、1階のようへい君にも挨拶。どちらもとても素敵なお店なので、皆さまはたっぷり時間を持ってお出かけください。後ろ髪を引かれつつお昼には諏訪に戻り、ネオ諏訪派の発足お食事会。猫の日、ニャオ諏訪派のようなどこまでも気紛れで好き勝手な楽しい会。おみやげに貰った小さい爪楊枝の旗をそれぞれの場所に掲げる。23日の天皇誕生日は、タックさんとケンちゃんとシンゴ、私とヤッチョ、現地でにし村夫妻と合流して更に長野市のミキちゃんと小諸のモロちゃんとみっちゃんと落ち合い、総勢10名で長野県立美術館へ。会場で松澤久美子さんと洋子さんご姉妹にも会い、学芸員の木内さんとも少しお話して、生誕100年松澤宥展を堪能した。
昨日の諏訪湖博物館でのパフォーマンスは三者三様、楽しく充実の時を過ごしました。最後の宮坂遼太郎さんの音は廃材を使ったり、トイピアノや民族楽器のような物を様々に場所を移動しながら演奏するスタイルで、時々煙や光を使って一見奇抜なパフォーマンスのようだけれども、一つ一つの音が洗練されたとても優美なものでした。そして那波さんが木遣りを習っているとは全く知らずに、初めて聴いてびっくり。了作さんと共にとても良かった。今日も長沼さんが、中ザワヒデキさんと草刈ミカさんを同行して来てくださったり、松本からもお客さまが見える。
★明日22日と23日は留守の為、松澤展はお休みします。
長野市から3回目でようやく入れました、と来てくださった東澤さん。他にもそのような方がいらっしゃるかと思うと申し訳ないばかりです。松澤展は会期が3/21まで延長になり、トークイベント等も変更になっておりますので、どうぞご確認の上お出かけください。今日は久美子さんご一行様、石埜さんも3階を見てくださる。3階の窓は眺めが良く、石埜さんから昔遊郭だったこの辺りから、山の方に見える小さな赤い鳥居のところに、芸者さんが通った髪の神様を祀ったお稲荷様があると教えてもらう。ぼんやりそれを見ているうちに、子どもの頃によくその場所で遊んでいて、ここは何かが違うと思っていたのはそういうことだったのかと妙に納得してしまう。この界隈には他にも印された場所があり、歴史の痣が浮かび上がる瞬間、日常に微かな匂いを残してまた消える。
★明日20日は諏訪湖博物館のパフォーマンス会場にいる為、お店は留守にします。
時間が伸びたり縮んだり、年明けから大きな再会に驚かされてばかりである。すみれ洋裁店を始めたばかりの2004年当時、神戸でゼンマイカムパニーというユニット活動をされていた高濱浩子さんに展示の依頼をして、店内の小さなトコノマgalleryで『旅する切手シリーズ』を並べたのだった。打ち合わせのやりとりも郵便で行い、遥々青春18切符で下諏訪まで来てくださった懐かしく深い思い出がある。その後は特別連絡を取り合うことも無く月日が流れた。その高濱さんが突然2022年ののりしろにピタっと貼り付いたみたいに目の前に現れたのだから、時計の針は震えるよね。高濱さんはneedle and threadの名刺を大切に持っていてくださって、今日わたしにそれを見せてくれた。私も、すみれの抽斗にしまっていた展示のポラロイド写真2枚のうち1枚を思い出の形見分けに高濱さんに差し上げる。
★18日は留守の為、松澤宥展はお休みします。
線路脇の雪解けの道を歩く。郵便局に寄ってから店に到着。バレンタインデーということで、今日は来てくださった親しい方々にちょこチョコ(ちょこっとのチョコ)をプレゼント。めぐちゃんからいただいたお花は可愛い雪柳とスイートピイ。春色の汽車が迎えにきてくれたみたい。
写真は毎月届く楽しみなお葉書。Ψ通信も楽しみにしているお手紙で、今はインターネットで読まれる会員の方が多いけど我儘を申してお手紙でいただいている。その送り主である松澤家の久美子さんと桂子さんが展示を見にきてくださる。松澤宥の孫娘である桂子さんが3階を喜んでみてくださって、なんだかすごく不思議な気持ちになった。そのほか豊田市美術館の学芸員の方や兵庫県からわざわざ県美とはしごして下さったお客さまなどなど。夕方はグレがガラスの修復を完成。マイクが気になっていたというストールを買いにきてくれる。パンツのお直しも一つ完成して一安心。
助っ人藤巻さんとミキさんが来て、雪の積もった倉庫で作業。途中で那波さんと一緒に宮坂遼太郎さんが、20日のパフォーマンスで使う、音の出る廃材を探しに見える。お昼は祐庵で2月の限定ラーメンを食べて店に戻る。今日は松澤展を見に了作さんが来てくださったり、青木さんのところから流れて見えた女性が「地元ならではのお話が聞けてよかったです」と喜んでくださって良かった。その後はグレ、タダヒロさん、しのぶちゃん、など地域のお馴染みさん。タダヒロさんが持ってきた、中学校の卒業アルバムの創立50年記念版が、懐かしさと恥ずかしさで見たいような見たくないような気持ちになる。15歳の父と15歳の自分と15歳の弟の写真が一冊に収まっているとは。15歳の父には祖父の面影があり、NHKの朝ドラみたいだね。
たくさん降った雪もぼたぼた溶ける春の日差し。遠目に公園で小さな子どもが雪だるまを作って遊んでいるなぁ、と眺めていたら雪だるまがさらに幼い子で動き出したのでびっくりした。今日も松澤展のお客さんは静かにじっくり見てくださる。東京でパフォーマンスをされている男性は、首くくり栲象さんのお弟子さんで、毎日近所の公民館や公園でパフォーマンスをしているそうで、私も毎日ハンカチーフを縫っていた話などする。その後、コタニさんがご自身の作品を持って再び見え、茅野で絵を描かれている男性も見える。
積もるとは聞いていたけど、ほんとうに積もってそして止まない。久しぶりの本格的な雪をみた。お昼はCOMに行ったらオドルの二人に遭遇。雪で市場が中止になってしまったそう。今日は普段は現場仕事で朝早くから出かけて行く自宅のお隣さんも、現場がお休みらしくせっせと家の前の雪かきをされていた。私も店の入り口の雪かきをしてから仕事を始める。さすがに今日は静かな一日で、事務仕事が大変捗る。おやつにこの間モトさんのお姉さんがいっぱい買ってきてくれた「もろこし輪太郎」をサクサク食べる。
手芸材料を調達してからお店まで徒歩出勤。午後は鉄塔写真家のフジノさんが見え、10周年記念の写真集を見せてもらう。その後3階に登って一緒に窓から外を眺めると、今まで気にしていなかったけど、山の上に鉄塔がよく見えることに気がついた。3階で私の作品「なみだ」を体験したフジノさんが、現代アートは何を見てもよくわからないと話していたのに「なんかワクワクします」と言ったのが嬉しかった。今日もお客さんを案内して階段を上り下り。papaのおかげで私のポケットに嬉しいが溜まっている。
写真は最近びっくりした出来事の一つで、ninjinsanの買取業務で伺ったお家の床の間にあった、酷似豆。そうです、本日から配布している毎年恒例のアレにそっくりなお豆さん。よく見ると私の描く顔とまた違って良いお顔。裏は年号ではなく「ふくのかみ」と赤い文字で書かれています。同じことする人がいたんだなぁ、と嬉しくなりました。今朝の諏訪湖には虹がかかったみたいで、縁起の良い一日。
今日もたくさん人が来る。埼玉から初めて立ち寄ってくださった女性や、地元下諏訪の知らなかったことを知ろうとするご夫婦、UMI coffeeのコウちゃん組、井出さん、長沼さん、青木さん、水谷さんご一行さま、ラストは仙台から遥々来られた男性などなどなど。水谷さんが3階の展示を「素敵なオマージュでした、伝わりました。」と言ってくださったことがとても嬉しかった。今日は節分だから帰る前に豆まき。「鬼は外、福は内、」「ごもっとも、ごもっとも!」
明日4日と5日は留守のためお休みします。意外にも毎年恒例お多福豆の問い合わせがあり、今年は立春から配れなくて大変恐縮ですが、6日から配布しますので松澤展共々よろしければお出かけください。
January 2006 February 2006 March 2006 April 2006 May 2006 June 2006 July 2006 August 2006 September 2006 October 2006 November 2006 December 2006 January 2007 February 2007 March 2007 April 2007 May 2007 June 2007 July 2007 August 2007 September 2007 October 2007 November 2007 December 2007 January 2008 February 2008 March 2008 April 2008 May 2008 June 2008 July 2008 August 2008 September 2008 October 2008 November 2008 December 2008 January 2009 February 2009 March 2009 April 2009 May 2009 June 2009 July 2009 August 2009 September 2009 October 2009 November 2009 December 2009 January 2010 February 2010 March 2010 April 2010 May 2010 June 2010 July 2010 August 2010 September 2010 October 2010 November 2010 December 2010 January 2011 February 2011 March 2011 April 2011 May 2011 June 2011 July 2011 August 2011 September 2011 October 2011 November 2011 December 2011 January 2012 February 2012 March 2012 April 2012 June 2012 July 2012 August 2012 September 2012 October 2012 November 2012 December 2012 January 2013 February 2013 March 2013 April 2013 May 2013 June 2013 July 2013 August 2013 September 2013 October 2013 November 2013 December 2013 January 2014 February 2014 March 2014 April 2014 May 2014 June 2014 July 2014 August 2014 September 2014 October 2014 November 2014 December 2014 January 2015 February 2015 March 2015 April 2015 May 2015 June 2015 July 2015 August 2015 September 2015 October 2015 November 2015 December 2015 January 2016 February 2016 March 2016 April 2016 May 2016 June 2016 July 2016 August 2016 September 2016 October 2016 November 2016 December 2016 January 2017 February 2017 March 2017 April 2017 May 2017 June 2017 July 2017 August 2017 September 2017 October 2017 November 2017 December 2017 January 2018 February 2018 March 2018 April 2018 May 2018 June 2018 July 2018 August 2018 September 2018 October 2018 November 2018 December 2018 January 2019 February 2019 March 2019 April 2019 May 2019 June 2019 July 2019 August 2019 September 2019 October 2019 November 2019 December 2019 January 2020 February 2020 March 2020 April 2020 May 2020 June 2020 July 2020 August 2020 September 2020 October 2020 November 2020 December 2020 January 2021 February 2021 March 2021 April 2021 May 2021 June 2021 July 2021 August 2021 September 2021 October 2021 November 2021 December 2021 January 2022 February 2022 March 2022 April 2022 May 2022 June 2022 July 2022 August 2022 September 2022 October 2022 November 2022 December 2022 January 2023 February 2023 March 2023 April 2023 May 2023 June 2023 July 2023 August 2023 September 2023 October 2023 November 2023 December 2023 January 2024 February 2024 March 2024 April 2024 May 2024 June 2024 July 2024