昨日も今日も午前中は諏訪湖博物館での設営作業をしてからの洋裁店。いよいよ明日から3/21まで「松澤宥生誕100年祭」が始まります。メイン会場、諏訪湖博物館のエントランスホールの展示のお手伝いをしつつ、まちなか展覧会(〜2/13まで)でのすみれ洋裁店の展示「何もしない」も準備中。すみれの展示スタートは、前夜祭の2/1からです。展示をご覧になられた方でご希望の方へのお土産もありますし、節分には例のアレも作りますので、皆さまにお会いできたら嬉しいですが、すみれ洋裁店では会期を越してもしばらく展示をしていますので、それぞれのタイミングでお越しいただければと思います。お誕生日の2/2からは昨年リニューアルした長野県立美術館でも「生誕100年 松澤宥」が開催されます。
松澤宥生誕100年祭の展示の関係で、午前中に諏訪湖博物館へ。冬の湖を横目にてくてく歩いて行く。鳥たちは僅かな解氷域に集まって元気そうで、人間たちも湖周を散歩したりランニングしたりしていた。ツルハドラッグの前で信号待ち。気温は昨日より少し暖かく感じる。用事を終えて今度は店に向かう途中、はっこに寄って散髪の予約とgatohaの焼菓子を買う。シンゴちゃんは中学生くらいの男子の髪をお互いに無言でカットしていた。それから横断歩道を渡って平沢町で曲がり、zombieの前を通って新湯の通りに出て店に到着。今日は結構歩いてきたから身体がポカポカしている。
朝は冷え冷えに冷えて、またお風呂の水道が凍ってしまった。諏訪湖が凍ると、諏訪の平は天然の冷凍庫のなかにいるみたい。氷がせり上がった景色は綺麗だけど、とにかく寒い。寒いけれども美しいことに慰められる毎日。那波さんが松澤宥生誕100年祭で使うスタンプが仕上がったと届けてくださる。夕方、マイクが新調したオーダーシートの仕上がりを見にきたり、グレが手芸材料を探しにきたりする。
長すぎた流れ星の尻尾を少しだけカットする。モトさんが来たのでケニアの紅茶を淹れてあげて、ケニアで子どもたちに折り紙や日本語を教えた時の話や、ケニア山が八ヶ岳に似ている話などを聞く。昨日はあんなに寒さに参っていたのに、今日はドレスのビーズ刺繍などの細部を集中して最後まで仕上げる。
マーメイドのようなドレスのお直し。ミシンでできるところが少なくて、手縫いでチクチク。寒くて全然やる気が出ず、冷えているのかお腹も痛いような気がしてきて、ストーブの前に行ってしばし佇む。ああ、嫌になっちゃうなぁ…と小津映画の女優さん口調で声に出して言うとちょっと面白いから、軽く嫌なことがあった時はそうすることにしている。山の手言葉は全てを和ませる。そんな大寒の日、松本からきてくださった母娘のお客さまもあって、久しぶりに観光案内的なお話をしたけれど紹介するお店が増えたなぁと思う。多分、言い忘れたところもある。
これはようさんに貰った松本深志高等学校山岳部創部80周年記念のハガキ。裏面には白馬大雪渓を登る1954年7月、とある。しかしモノクロ写真で霞みがかった景色からは当然厳しい寒さしか感じない。私は登山をしないので7月の白馬に雪があるのか知らないけれど、1月真冬の只中でこの写真を見ると、この高校生たちはどこに向かっているのだろう?そんな薄着をよしてもう一枚羽織って欲しいし手袋もしたらいいのにと思う反面、何かを成し遂げるために息遣いさえ聞こえてきそうな背中がカッコ良くて、今日の日記はこの写真にしようとスマホを傾けると、いつもは撮影の邪魔になる照明の反射が机の上で上手い具合に希望の太陽になった。
冬の底らしく、いつまでたっても室温が上がらない。一歩廊下に出ると息が白くなる。おおさむ、おおさむ。年末に現場で拾った本カリンを蜂蜜に漬けたのをホットドリンクにするのが楽しみ。そのほか自分にどんなお楽しみを用意してあげたらこの冬を乗り越えることができるだろうか。ほんの少しだけ心のどこかで春のことを想って冬を過ごす。
にし村夫妻が作ってくれたプリン。身体の中に美味しさがじんわりと広がって、それは真冬の土の中でひっそりと静かに動き出した水のようで、いつの間にか元気が湧いてくる。今日のお昼はzombieでオムライス。ちょうどミッちゃんが来て、夜勤明けからの温泉そしてビールというミッちゃんの至福時間にちょうど久しぶりに行き会えて良かった。夕方は那波さんが来て、松澤宥生誕100年祭に向けての打ち合わせ。
昨日は朝4時に出発して新潟まで買取に行って、帰って夕方からは茅野の現場に。新年早々ありがたいことです。今日は何とも不思議な、また不思議なお客さま。10年前くらいに来てくださったそうで、私は全く思い出せないことが申し訳ないばかりだった。透さんは池澤夏樹の一冊の本を私にくださる。アイズミトチャのカズキが売約済みになったお気に入りのワンピースの型をおこして欲しいと持ってくる。今夜はcafe Tacにて、アミちゃんのソロ復活記念?鶏夫人のライブ。
3日は岡谷のお母さんのお誕生日で、ninjinsanの閉店後に3人でデニーズパーティ。ささやかだけど旅行の計画話などもして楽しい夜だった。4日はなっちゃんが成人式の前撮り。自らの企画で、馴染みの店々の店主と一緒に写真撮影するということで、高校の卒業制作で作った着物ドレス姿のなっちゃんと記念の1枚。書いてきてくれた書き初めの言葉にうっかり涙が出てしまった。やっぱり歳を重ねると涙脆くなるのは本当かもしれない。5日はシュクルのみつあき邸にて、SOK信州大皿会。小口家の出品はもちワッフルで、まだ改良の余地あり。今回から回転するようになった大皿の夢は果てしなく広がってゆく。そして、帳尻合わせて6日の本日がすみれの仕事始め。お昼はzombieでスナック小里のママと一緒になり、すごいマジックショーの話を聞く。瞬間移動してしまったトランプの入った、蓋の閉まったペットボトルのお茶を見せてくれる。どうしてそんなことになるのか摩訶不思議すぎて考えないようにする。
今年の床の間には、お蚕さまが卵を産み付けるための真ん中に神様が印刷されている紙、松澤宥の白鳥に説教するパフォーマンス写真、末広がりのセンス、ガラス細工の虎を飾りました。
明けて2日は毎年恒例のcafe Tac新年会。適当なメンバーが適当な時間に集まって、飲んだり食べたりお参りしたりした後、今年はあゆみ食堂であゆみちゃんとメグちゃんを拾ってから霧ヶ峰のコロボックルヒュッテに向かい、無事コーヒーを飲んで帰ってくる。今年もタックさんの安定のラーメンと寿司、ピロちゃんは唐揚げ、グレは焼売。東京にいるノブちゃんやランちゃんナオくん、来れない皆のことも話題にあがり、Tacは大きな実家だねと話す。今年も心温かな新年を迎えることができて嬉しい。
元旦の朝、諏訪湖の風景があまりにも美しく、橙、茜、藍…虹を追いかけるような気持ちで、部屋着にコートを羽織って一人家を飛び出し湖畔まで駆け寄る。水辺には初日の出を見ようと人々が集まっていた。こんなことするのは初めてだな、と自分に関心しながら我に帰って寒さに震える。震えながらも、放り出された自由の子供みたいに何度も息を吸って吐いて、走って家に戻る。生まれたての2022年、今日は。
今までに無いくらい散らかし放題のまま、新年に着る晴れセーターだけを選んで大掃除には降参の白旗を挙げる。30日まで泰阜村の買取業務に出かけていて、私は帰り際にまた廃屋の庭にあった大きな花梨の木の下で花梨の実を拾い集めたのだった。太陽のように黄色くて小さな硬い実は、小雪が舞うグレーの空に上品な香りを纏って光っていた。例年はバタバタなりにその日に投稿していた日記も、ついにリアルタイムで書けなかったので思い出し日記ですが、皆さまいつもありがとうございます。
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